2008.05.16

慈悲深いインターフェース

Jef Raskinの "The Humane Interface"という本を読んでいる。
ヒューマンではなく「ヒューメイン」ね。人間味あるとか、慈悲深いとかいう意味。つまり、単に「人間とコンピューターの間のインターフェース」ではなく、もっと人間らしいインターフェースしよう、ということ。

著者のラスキンさんは、Macの開発プロジェクトの最初のリーダーだったのだけど、ジョブズと(当然?)ケンカしてやめた人。Mac PaintやHyper Card、後にはGeneral Magicなどで活躍したBill Atkinsonはこのラスキンのサンディェゴ大学時代の弟子だそうだ。

この本が出たのは6年くらい前で、もう邦訳も出ているのだけどあまり中を読まないでいたら、数年前ラスキンさんが亡くなってしまった。(ラスキンさんには何度か会ったことがあったのだ)

今訳している本がデザインやユーザー体験に関する本なので、ちょっと思い出して引っぱり出してきたらこれがすごく面白くてためになる。ためになる、といってもぼくがソフトを作ったり指導したりすることはないんだけどね。

今のシステムが人間らしさの点でいかにダメか、という話が山のようにでてくる。当然のようにMicrosoft製品がよくやり玉にあがる。

1.キーのリピート
 キーのリピートは、同じキーを一定時間(0.5秒くらいかな)押していると、タタタタタとリピートするもの。そうそう使うものじゃないがカーソルキーやスペースやハイフンなどでは使うことがある。このリピートまで待つ時間「遅すぎるし早すぎる」という。

居眠りしたり、考えごとをしていて、ふと画面を見ると
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
になっているという経験があるはず。ラスキンさん家ではネコがやることもある。ようするに、「必要もないのにリピートする」ことがある。
一方、リピートさせたいと思っている時の0.5秒は長い。オレはリピートさせたいんだから、わかれよお前、といいたくなる。
(ちなみにぼくは前者の問題が深刻であったため、リピートをオフにしようとしたら、Windowsのふつうの設定ではできなかったのでリピートした後の文字の反復速度を思いきり遅くした。それでも押したまま眠れば文字で埋まる)

では、どうすればいいか。
「リピートキー」というのがついているキーボードもかつて見たことがあるけど、まさかラスキンさんがそんな案を採用するはずはない。ラスキンの同僚の人が考えたのは、「どこの国の言語でも、〈同じ文字が3回以上続くこと〉はまずないだろう」という前提のもとに、
・同じキーが3回押されて
・その3回目が一定時間(かなり短かくてよい)押されたら
リピートする、という仕様。

つまり、リピートさせたいときは「タタター」という感じで押せばよい。3回押す手間はかかるが、待ち時間が少ないのでずっと早くリピートが始まる。居眠りのときやネコはこんな器用な押し方をしないので、誤ってリピートすることがない。

というわけ。

2.選択部分の置き換え
 テキストをマウスで選択して反転している状態で文字を入力すると、選択部分が削除されて、かわりに入力した文字が入る。ぼくもよく使う手だ。と ころが、選択されていることを知らずにうっかりキーを押すと、悲惨。「すべてを選択」した状態だったり、選択部分が画面の外にあったりすると、かなり危な い。こんなのはやめた方がいい、ということ。
 DELかBackSpaceを1回押す手間を省くだけのために、代償が大きすぎるのだという。たしかにそういわれてみればそうだ。それと、1回のキー入力が「テキストの削除」と「文字の入力」という2つのことを同時にこなすのもヒューメイン的によろしくないとのこと。

 ちなみに(ラスキンさんにも評判の悪い)Wordには「選択部分を置き換える」かどうかのオプションがあったと思う。日本版だけかもしれない。 Wordの日本版のベータ版みたいなのを使ったときに、この「置き換え入力」ができなくて、Microsoftの人に文句を言った記憶がある。

3. インクリメンタルサーチ
 ラスキンさんの作ったワープロソフトには「LEAP」というしくみがあって、カーソル移動を「検索」でやる。LEAPキーを(親指で)押しなが ら、目的の単語をタイプすると1文字タイプするごとにカーソルが飛んでいく。ことばではいい表せないほど快適なのだけど、残念ながら日本語にはそのまま適 用できない。(LEAP思想を受け継いだしくみを富士通研究所の人が作ったことはあるが)
 それはともかく、こういう「1文字押すことに探していく」のをインクリメンタルサーチといって、ほとんどの場合はこの方が具合がいい。wordの検索ではタイプミスしたのを気付かずに検索を開始すると、大きな文書だとエライ目にあう。(今は中断できるのかな)
  FirefoxやSlepnirのページ内検索がインクリメンタルなのはありがたい。

ラスキンさんは、検索対象がファイルになければフォルダーを、さらにはパソコン全体、さらにはインターネットを探せばいい、と書いているけどGoogle DesktopやMacでは実現しているんだね。しかも、Googleではインクリメンタルサーチまでできるし。

そう思うと、wordの検索ダイアログは冗談かと思うほどひどい。

May 16, 2008 at 02:09 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (0)

2008.05.14

風呂に入っているときに限って電話

風呂に入っているときに限って電話が鳴る、という話がある。携帯時代になったせいか、最近はあまり聞かないような気がするけど。

認知科学の話題では、それは、そう感じるだけであって、「風呂に入っていても電話がかかってこなかった場合」を勘案しないからだ、などと説明されます。ぼくもよくこの例は使う。

「禁煙したやつに限って、人のタバコに文句を言う」とか「女のつきあい方をあれこれ言うやつに限って恋人がいない」という表現があるが、これは 「禁煙した人間の方が、元々タバコを吸わない人よりも文句を言う率が高い」と言っているわけではなくて、「元はタバコを吸っていたクセに」という程度のこ とだろう。

そこでふりかえってみると、風呂の話も実は「風呂に入っているときに電話が鳴るとホントに頭にくるよね」というくらいのことなのかもしれない。(本気の人もいるらしいが)

あまり「文字どおり」に受け取ってはいけない、という一例かも。

「うちの子に限って」はどうなんだろうか。

May 14, 2008 at 02:34 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (1)

2008.05.11

brotherは兄か弟か

英語のbrotherは「男の兄弟」の意味で、兄か弟かの区別がない。このため、兄はelder brotherとかbig brother、弟はyounger brother、little brotherなどという。と、習ったけれども、実際に英語の人が弟のことをyounger brotherと言って話題にすることはきわめて少ない。単に、
My brother gave me this book.
などと言う。

elder brotherなどと呼ぶのは、何か特別に年齢関係がわかる必要のあるときだけである。「必要」という意味では、日本人にとっては、それが兄であるか、弟であるかは『常に必要な情報」なのかもしれない。

誰かに女のきょうだいがいると聞いて、それが姉さんなのか、妹なのかを知らずにすませられる日本人がいるだろうか。(妹なら紹介してね、とかいう邪心がなくても)

一度だけだが、アメリカ人男性(当時17歳くらい)に、「誰かにbrotherがいる、というときそれがyoungerかelderか、気になるか?」と聞いたことがある。答えは「気にならない」。

日本では兄弟姉妹の年齢関係をかなり厳密にチェックする。
I have two brothers and three sisters.
などと言われようものなら、全部の順番を説明されるまで、納得しないだろう。

アメリカ人だって、兄さんが弟をいじめたり、威張っていたりするのは日本と同じだとおもうのだが。

ちなみにもっと細かいのが中国で、おじさんにも伯父と叔父の区別をつける。

社会的文化的に年の上下を気にする度合いが違うので、当たり前と言えばそうなのかもしれない。

1990年ごろにアーノルド・シュワルツネッガーとダニー・デビートのTwinsという映画があった。二人が異母だか異父の双子という設定。ただでさえ上下を気にしないアメリカだから、ふたごの兄と弟の区別など知る由もない。というより、決めているとも思えない。

この映画を初めて見たのがアメリカだったので、果たして日本でどうなるかに大いに興味があった。

果たして、数年後テレビで見たときに、シュワちゃんはデビートを「兄さん」と呼んでいた。劇場でどんな字幕がついていたのかは未確認。ストーリー的には年齢関係はいっさい出てこないのだが、「兄さんに会いたい」とか「兄さんを捜しているんだ」などという台詞は、兄か弟かをきめないことにはどうにもならない。

当時伝え聞いたところによると、香港ではTwinsが「龍兄鼠弟」というタイトルになっていたとか。二人の体型を考えるかぎり、日本とは逆の年齢設定になっていると想像できる。

日本では、双子でもどちらが兄かにこだわるのが普通らしい。親も「お姉さんらしくしなさい」とか言うことがあるらしいが、同じ日に産まれて、同じ顔なのにそういわれてもなあ、とか思わないだろうか。

ある知り合いの双子兄弟は、おたがいに名前で呼んで、兄さんとか弟とか言わない。お母さんに聞いたところ、戸籍上は一方が兄になっているが、普段は区別したことがない、と言っていた。(出生届にどちらが何番目かを書く欄があるから)
本人たちが自己紹介するときに、
「○夫の双子の□夫です」と言っていた。これはかなり新鮮だ。
実は英語の twin という単語は、日本語の「双子」とは違って、「双子のうちの一人」をさす。だから、
He is my twin.
I am a twin.
We are twins.
などという言い方をする。

日本の双子兄弟が奇しくも同じ言い方をしたのは、ICU出身なのと関係があるのかどうか。

芸能人では、マナカナはそうでもないがザ・タッチはよく「弟の○○です」という。面白かったのが「大好き五つ子」というドラマ。男3人、女2人の五つ子が主役なのだが、テレビで見るかぎり長男長女がだれかはわからない。おそらく設定もされていないのではないか。呼び方はいつも名前なのは当然として、
「その人誰?」と聞かれると「きょうだいです」と答える(女の子も)。ほかにもなにかと「きょうだい」を連発する。
五人もいたら、かりに上下関係をきめてあっても、呼び方は名前にならざるを得ないだろうけど、日本人的には「弟です」とかいいたくなるところ。ドラマ的には5人を完全に対等にしたかったのかもしれない。

蛇足ながら、「双子が生まれた時、どちらを兄にするのか」というのが話題になることがある。「あとから生まれた方が兄」とかいうひとがいるが、根拠があるのかどうだか(先に着床したほうだ、という説も)。一人目と二人目の間が何時間もあくことがあるけど、それでも後の方が兄だというのか? そのときは誕生日も別になるのだろうか。

それにしてもこんな話題がトリビアになるのも日本ならでは。

男女を含めた兄弟姉妹全体をさすとき、言葉としては「きょうだい」だが、「兄弟」と書くのは、性差別反対主義者でなくても抵抗がある。ひらがなで「きょうだい」とかくことも多いが、男兄弟を指すのと同じ単語というのはいかにもよろしくない。その点、英語には sibling という単語がある。学校では習わなかったきがするなあ。

May 11, 2008 at 03:40 PM in ことば | | Comments (1)

2008.05.08

ガス欠の思い出

アメリカ駐在時代、サンタクララの街中でガス欠。原因はメーターがおかしいのを知りながら無理したからなのだけど、その後がまたいろいろ。

片側3車線くらいの道の中央あたりで停止。混雑もしていないので特に混乱はない。
ふと見ると、すぐ近くにガソリンスタンドがあった。以前(日本で)ガス欠やっちまったときは、スタンドでポリタンクに入れてもらったので、同じことをしようと道を渡ってスタンドへ。

兄ちゃんに聞くとポリタンクはないという。セルフサービスでほとんど人のいないところだから仕方ない。困っていると、そこに積みあげられていた コーラの1リットルPETボトルの山を指して「これを買って中身を捨てて、そこにガソリン入れればいい」と言う。すばらしい発想・・・とは思ったものの、 コーラを捨てるのがどうしても抵抗がある。少し考えたが、やらずに車に戻る。(どうするつもりだったんだ)

ほどなくして、うしろからパトカーが来た。ガス欠だと伝えると、「押してやるから近くのスタンドに行こう」という。「けん引」とかではなく「押す」ということは、バンパーとバンパーをぶつけるということで、本来のパンパーの使い方である。

ずりずりと押すのかと思っていたら、「バーン」とぶつけられてしばらく走ったところで、またバーン、という具合。幸いすぐ近くの対岸(右側通行の 左側)にスタンドがあったので、そこで道路外へ左折(さっきのコーラのスタンドは近すぎて曲がれなかった)。押されながらもなんとかスタンドへ。パトカー は、さっさと立ち去った。(高速道路でガス欠やるとキップをもらうらしい)

止まったところは、「フルサービス」のポンプ。当時(1984~89)のスタンドはほとんどが、セルフサービスとフルサービスが共存していて、フ ルの方が10セント/ガロンくらい高い(1ガロン$1.30くらいの頃)。よって、いつもは決してフルサービスでは入れないのだが、パトカーに押されて 入ってしまったので仕方がない。と思いつつも「ここはフルなのかぁ」とつぶやくと、店員が「じゃあここで5ガロン入れてから、セルフのポンプへ行け」とい うので、そうした。

思えば数ドルのために、ずいぶんと恥かしいマネをしたもんだ。ガス欠のくせに。

クルマはBuickの1976年型 V8 5400ccくらいでリッター数キロしか走らないステーションワゴンでした。カローラだったらバンパー壊れたかも。

May 8, 2008 at 02:36 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (0)

earlier todayは、今以前の今日か

ニュース記事などで「earlier today」という表現がよく出てくる。ealier this monthとかealier this yearなども。

意味としては実に簡単で、「今以前の今日」なのだけど、もちろんそんな日本語はない。読むときは全く気にしなくていいけど、訳すとなるとどうするか。

結論からいえば単に「今日」になることがほとんど。たとえば、

Earlier today, ABC Corporation announced its new product ...

なら、

本日、ABC Corporationが新製品を発表・・・

でよくて、「本日早く」などとはしない。

というのは、まあ自然にそうしていたのだが、最近になって考えたのは「earlier」が入っている理由。なくても意味は変わらないのだけど、earlierがあることによって「過去の話」だということがこの時点でわかる。上の例でいうと、

Today, ABC Corporation will announce its new product ...

という未来の場合もあるわけだが、earlierのおかげですでに起こった、ということがわかる。そのためなんじゃないかな、と。

逆に、原文では単に JulyやMarchなのを「来たる7月」とか「去る3月」などとすることもある。



May 8, 2008 at 10:16 AM in ことば | | Comments (0)

2008.05.07

台形と不等辺四角形

どうしようもないタイトルですみません。
まずは、下にあるOALD(Oxford Advanced Learner's Dictionary)の一部を見てください。

Dscf0036

台形と不等辺四角形が、それぞれtrapeziumtrapezoidと呼ばれることが図解されているのだけれども、よくみると、「BrE」(イギリス英語)と「NAmE」(アメリカ英語)の注がついている。

うーむ、trapeziumはイギリスでは台形、アメリカでは不等辺四角形、trapezoidはそのまるっきり逆。

三角形と四角形とかじゃないから、日常生活で困ることはなさそうだけど、図が楽しいのでついつい紹介しちゃいました。

May 7, 2008 at 11:26 AM in ことば | | Comments (0)

2008.04.30

4/29のBritanica

Britanica Onlineから毎日メールが送られてきて「今日は何の日」的なのが載っているのだけど、今日、というかアチラ時間の4/29のテーマはこれでした。

Biography Of The Day
Hirohito, 1982.
Hirohito, 1982.
© Bettmann/Corbis
Hirohito
Japanese Emperor Hirohito, who was born this day in 1901 in Tokyo, ruled his country from 1926 to 1989, a reign that included both Japan's military defeat in World War II and its postwar economic triumphs.

1926年から1989年まで「rule(統治)」していたというのは、「象徴として」という意味ではないのだろうなぁ。敗戦と戦後の経済成長の両方にかかわった、と。

April 30, 2008 at 12:32 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (0)

2008.04.28

「次のソース」って何だ

Firefoxで「ページのソース」を表示すると、ウィンドウのタイトルに、

次のソース: http:/.......;

と表示される。

どこかをクリックすると次のページのソースが表示されるのだろうかと、はじめは思ったのだけどそういうことではない。その後気にしていなかったのだけど、今日ようやくこれが、
「次に挙げるページのソース」
という意味だと理解した。

そういえば、Google Toolbarには「次に送信」というプルダウンがあって、これも何かと思うと、クリックするとGmailとかBloggerとか出てきて、「GmailやBloggerへ送信する」という意味だった。たぶん。
「Send to: 」とかの訳なんだろうな。「次のソース」は「source of」かなぁ。

Macのメニューにも「移動」というのがあって悩ましいけど、あれは「Go」の訳だろう。

メニューやダイアログボックスの短かいことばの訳は苦労が多いので同情するしかないけれども、いくら何でも「次のソース」はないだろう。

April 28, 2008 at 11:10 AM in ことば | | Comments (0)

2008.04.23

「phone tag」とは

TechCrunch記事の中に phone tagということばがでてきた。電話メモのことかと思っていたら、

「お互いに留守電を入れあって、連絡がとれない状態」

のことを言うそうだ。

「tag」は鬼ごっこの意味があるので、追っても追っても捕まらない様を表しているのだろう。

ちなみに、記事はSimulScribeという「音声テキスト変換サービス」の会社が「名前が悪すぎる」と思って、新しい名前を考えていたところ、友人から「いい加減はphone tagはやめよう」というメッセージが入っていて、「これだ!」と思って採用したという話。

決して難しい概念ではないけど、さすがに日本語にこれにあたる単語や言い回しはないだろう。

April 23, 2008 at 03:21 PM in ことば | | Comments (0)

英語の数え方

紀伊国屋で辞書を見ていたらこんなのがあった。

                  

                    《研究社》
『英語の数量表現辞典』

内容は想像できるとおもいます。

が、ぼくは特に思うところがあった。つい先日、「英語では『何番目』というのを表すのが難しい、という話をしていたのだ。

この辞書ならでているに違いない、とおもいながら手に取って、真ん中あたりをばっと開いたらそこには、「何番目」の表し方、というようなエントリーでていた。開いたそのページにですよ。

内容も詳しい。How many xxx before  ...を使うやり方とか、わかりやすくかいてあった。

こりゃ買うしかないでしょう、と思いつつも今日はOALDを買ったので思いとどまる。

April 23, 2008 at 12:26 AM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (0)

2008.04.22

OALDを買ってきた

Oxford Advaned Learner's DIctionary、略してOALD。

気になる「単語」日記ブログのとりさんがいつも持ち歩いていて、空いた時間にひいた単語について書いているのがおもしろそうなので、今日紀伊国屋に買いにいった。

「持ち歩く」というからもうすこしコンパクトなのを想像していたのだけど、でかくて重い。
ボクは家で使うことにしよう。(そもそもそんなに外出しないし)

CD-ROMもついている。Jammingで使えるといいのだけど、どうかなあ。(使えるようです、よかったあ)

April 22, 2008 at 10:43 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (1)

「今夢を見ている」と気付くとき

道に迷いそうになりながら、塀を越えたりしてどこかに向かっているのだけど、途中でカメラと青いビニール傘を忘れてきたことに気付いた。取りに帰らなくてはいけないのだけど、大変だ。

ところが、「あ、そうか夢なんだから取りに行かなくてもいいんだ」と気付いて、再び道を進み続けた。

このあとすぐに目が覚めるのだけど、この「自分は今を見ていることに気付く」というのはときどきあります。(でも、久しぶりな気がする)

昔よくあったのは、崖の上に立っているんだけど「ああ夢だから大丈夫」と思って飛び込むと空を飛べるというもの。(夢診断無用)

今日初めて気付いたのだけど、「夢だと気付く」というの、なんだか正気みたいだけど、そんなわけもないんだよね。「夢の中で夢を見る」というのともまた違う。自分のその時の状態が「(相対的に)現実ではない」とは理解しているのだけど、絶対的現実とは隔離されている。

ということを今思い出して書いているのだけど、それが正しい記憶なのかどうかを調べる術は(たぶん)ない。

そうそう、イヤな夢を見ているときに夢だと気付いて、わざと飛び降りたりして目を覚ます、というのもやったことがあるけど、覚めるとは限らないんだよね、上に書いたみたいに飛べちゃったりするから。

April 22, 2008 at 10:04 AM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (0)

2008.04.19

ブリタニカがタダ?

ブリタニカと言えば世界に冠たる百科事典。Wikipediaと比較されたりいろいろあるけど、オンライン版も有償で専門家スタッフがいるなど差別化を打ち出している。  そんなブリタニカを、ブロガーならただで使えるようになった。『ウェブパブリッシャー」であることが条件だというけど、定義は曖昧。ぼくも申し込んでみた。まだ承認されるかどうかわからないけど、とりあえずしたのウィジェットを貼付けてみた。

よくわからないのだけど、ランダムに項目が出るらしい。

April 19, 2008 at 07:04 PM in 科学 | | Comments (4)

2008.04.18

「複数の」

「複数」の扱いは英語と日本語の大きな違いのひとつ。

「複数」ということば自体がずいぶんとぎこちない感じがして、英文法の話でした使わないかと思っていると、結構「使える」こともある。

情報源を表わす source が、"according to sources"という形でできたときに、

「複数の情報源によると」

と訳してみた。

「情報源たち」とか「情報源群」とするわけにはいかないけど、「複数の」なんて、もっと非日本語的だと思っていたのに、それなりにしっくりくる気がする。まあ、感じ方は人それぞれでしょうが。


April 18, 2008 at 09:52 AM in ことば | | Comments (2)

2008.04.17

生涯で一番感動したかもしれない機械

Dscf0041

これを見ただけで何に使うものがわかる人はあまりいないだろう。(背景が散らかりすぎ)

Dscf0042

ヒント…になるかどうか

次の動画が答え

「かせ」という、だら~んとなった状態の毛糸の束を、使いやすいように玉にするのはなかなか大変で、子どもの頃は母を手伝って両手を使ってやったものだが、これを自動化する機械。もちろんそういう機械が存在していることはわかっていたのだが、シロウト向けに安価で売られているとは思わなかった。(セットで3200円ほど)
息子とふたりで大感激。

実は毛糸以外に、ぼくとしては「トンでも吸盤」に使うヒモが「かせ」で届いたので、毎回大苦戦してほどいていたのだが、これを買ったら早く巻きたくてしかながない状態。

調子に乗って高速で回しているところがこちら

Dscf0033

止まっているときはこんな感じ。

Dscf0046

 

ネーミングがなさけなくてよい

Dscf0038

巻き始めの状態。台が傾いているのがミソ

Dscf0037

かなり巻かれてきた

Dscf0040


買ってきた毛糸のように見事な玉ができた

April 17, 2008 at 01:43 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (1)

2008.04.07

電気湯沸かしは無駄がない

少し前から電気湯沸し機を使っている。いわゆる「湯沸しポット」ではなくて沸す専門のこんなやつ。

Dscf0028

T-FALの似たような(あっちが元か)のがあるけど、これは無名メーカー製。

 

その昔、父から「熱は最低のエネルギー形態だ」というようなことを言われたことがある。運動とか力とか電気とかは、何かほかの形のエネルギーになるチャンスがあるけれども、熱になってしまうと(大きなロスなく)別の形にすることができないから、ということだったと思う。エネルギーの最終形、なんていう言い方をするかもしれない。

薪なんぞは、そもそも燃やして熱にするしか使いようがないのだが、電気は無限の使いみちがある。だから、電気ををむざむざと熱に変えてしまうのはもったいない気がする。エアコンの暖房はまさにそんな気がする。何しろ、電気でモーターを回してヒートポンプで空気を圧縮して…などいろいろやって最後にゆるやかに部屋を暖めるのだから。

ハロゲンヒーターはその点かなり直接的でよろしい。空気を暖めるのではなく直接人間を暖める道具としてはかなり優れている。が、逃げる分も多い。だから、こんな工夫をしてみたりもするのだが。

そこで電気湯沸しである。
中はこんな風になっている。

Dscf0029

ヒーターが見えている。発熱体を水で囲うのだから熱効率は良さそうだ。間には空気もないし、他に逃げようにも逃げられない。たいていの高出力の道具は発熱対索として冷却するのだが、こいつは冷却すること自体が水の温度上昇の役に立つのだから言うことはない。

実際のエネルギー効率とか料金的にどうなのかは知らないけど、かなりいい線を行っていると思う。

そういえば、形はずっとスマートだけど、湯沸しポットもヒーター部分は同じような理屈だろう。しかも保温性がいい。ただし、使うかどうかわからないのに温度が下がると沸かし直すというところが、いわば「ぜいたく」だ。電気は沸かすだけに使って、あとは純粋に魔法びんとしてのみ保温する方式のもあるというから、それで必要なときだけ再沸騰させる使い方がよさそう。ほしいときに「すぐに」お湯はないかもしれないけど、そのくらい待てや。

April 7, 2008 at 03:23 PM in 科学 | | Comments (1)

あなたはラッキー

こんなバナーがでていた。

Lucky

ジョークではありません-当選おめでとうございます!
あなたはこのラッキーなバナーを「49億3143万9359番目」に見た訪問者です。

というようなことが書いてある。クリックしたことはないので何の広告だか知らないけれども、書いてあることがなかなか示唆的である。

この手の「おめでとうバナー」は、インチキ広告の常套手段なので「そうではありませんよ、ジョークではなくあなたは当選したのですよ」と一行目は言っている。
で、その後「49億番目のラッキーな人」だと。(数値がインチキかどうかはこの際問題ではない)

「あなたは49億人の中から選ばれた」などと白々しいことを言わずに、49億人が当選していると正直に書いてあるのだから良識的だ。

実をいうとこの話題を書こうと、わざわざ上のバナーを切り取ったときには、
「 この4,931,439,359というラッキー数字を見たのはあなただけです」
と書いてあるのかと思っていた。
それで「あらゆる数は同じくらい珍しい」というネタを正しく表していると思って感心したのだった。全く趣旨は違っていたけれども、せっかくだから書きました。

April 7, 2008 at 10:41 AM in 科学 | | Comments (0)

マダム・プレジデント

アメリカ人は、社長相手にもファーストネームで呼ぶことが多いらしいが、大統領となると(「ロン-ヤス会談」はともかく)「プレジデント・ブッシュ」とか「ミスター・プレジデント」と呼ばれることが多い。

では、もしヒラリー・クリントンが選ばれて「女性大統領」になるとどう呼ばれるのか。

ずっと前に聞いたことだし、実際どうなるのかわからないけど、「マダム・プレジデント」というらしい。

なんでそんなことを聞いたことがあるのだろう。1984~89年にアメリカに駐在していたときに、会社の同僚とグループで英会話を習っていたのだけど、そのときの先生(アメリカ人)が教えてくれたのだと思う。1984年が選挙の年だったからそんな話題になったのだろうか。当時女性大統領の話題があったのかどうかも覚えていないけど。

でも、「マダム・プレジデント」のことを知ったのは実はそれだけではない。ジェフェリー・アーチャーの『大統領に知らせますか』(Shall We Tell The President)を読んだから。この小説は「アメリカ初の女性大統領」が誕生する話なのだ。当然その人を呼ぶ場面もでてくる。そこに「Madam President」とあった…はず。

というわけで調べようとしたら、本がない。処分しちゃったのかなぁ。

検索すれば、アーチャーの件も、今後どう呼ぶかもわかるのだろうけど、あえて調べずにこのままにしておこう。

April 7, 2008 at 09:48 AM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (0)

2008.04.06

トンでも吸盤の認知度

認知度などという言葉を使うほどにも知られていないのは明らかのですが、ウェブというやつはほとんど誰も知らないようなことでも見つかりますからね。

トンでも吸盤はこれまでにもいくつかのページで紹介していただいていましたが、またひとつ見つけました。先週の「東日本たのしい授業フェスティバル」で買ってくれた方のページです。

動画までアップしてくれています。ぼくも動画を作らねばと思っているのですが、つい先延ばしになっています。


April 6, 2008 at 04:47 PM in 科学 | | Comments (0)

2008.04.04

潜熱メモ 2008-04-04

英語では latent heat。たぶん、これを日本語訳したのが潜熱なのだろう。
対するのがsensible heatで、顕熱。

ふつう、熱は「温度の上昇」という形で目に見えるのに対して、潜熱は表に現れずに「潜んでいる」熱という意味。「熱」と呼ぶべきではない、という声もある。エネルギーというべきか。

潜熱には蒸発熱(気化熱)、凝縮熱、融解熱、凝結熱、昇華熱などがあって、その総称として「潜熱」ということばが使われるのがふつう。氷が解けて水になるときの〈融解熱〉は…、とはいっても、氷が解けるときの潜熱は、とはあまり言わない。

蒸発熱は、肌に塗ったアルコールが乾くときとか、水にぬれた手を風にかざしたときなどに体験するので、実感しやすい。

一方凝縮熱は、なかなか実感するチャンスがない。蒸発するときに大量のエネルギーを使ったのだから、水に戻るときには放出するはずである。

手に「ハーッ」と息をかけると暖かく感じるのは、大半が凝縮熱のためだろうと確信している。別に新発見というわけでもないだろうが、そのことに触 れな書物を見たことがない。ハンカチなどにハーッとやっているところを、裏側から放射温度計で測ると50℃を越えることがある。じっさい、かなり熱く感じ る。

手のひらにハーッとやってできた水は、すぐに蒸発するので凝縮熱でもらった熱はちまち蒸発熱として出ていってしまい、差し引きゼロになる。

フェーン現象は凝縮熱の好例だと思うのだが、解説しているものを読んでもあまり凝縮熱のことが書かれていない。『図解 物理のウンチクがたちまち身に付く本』でフェーン現象の記事を担当したので、思いっきり凝縮熱のことを書いた。

水が水蒸気に変わったとき、潜熱は水蒸気に「潜んでいる」のだと思うが、そう言ってしまっていいのだろうか。でも、そうでなければどこにあるんだよ。

「ハーッ」ではなく、「フーッ」と吹くと冷たく感じるのは、肌の近くの〈体温で暖められた空気〉が逃げてまわりの新鮮な空気が肌に触れるため、と考えられます。
そして、「ハーッ」が暖かいのは

>「それは息が体温で温まっているからでは?」

とぼくも思っていました。

・空気は熱容量が小さいので、口から手のひらに届くまでの間に冷めてしまうはず
・体温以上の温度にもなる

ということで、凝縮熱説が(ぼくの中で)有力になってきました。

加湿機でむしあつくなるのはどうだろう。まず、超音波式の場合はそもそも水が気化していない(細かい水滴)ので凝縮熱は関係なさそうです。空気中や壁で気化するだろうから、むしろ蒸発熱で涼しくなりそう。

加熱式の加湿機なら凝縮熱効果が十分考えられます。そもそも加熱しているから熱いという可能性もありますが。

サウナは、人が入る前に熱い部分に水をかけて室内を水蒸気で一杯にすると、壁や床に水蒸気が当たって水になるときに熱を発して部屋を暖める、と聞きました。(でも、その水が蒸発するときの蒸発熱でちゃらではないのか 

April 4, 2008 at 03:33 PM in 科学 | | Comments (0)